第2回WS「形而上学におけるオルタナティブ」(早稲田大学哲学会共催)

共催: 早稲田大学哲学会

日時・開催形態

  • 日時: 2021-09-17 (金) 18:00-20:00 JST
  • 開催形態: オンライン (Zoom)

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プログラム

18:00-18:55「マイノングの事態論における可能性と必然性」

  • 発表者: 小関 健太郎
  • アブストラクト: 様相主義 (modalism) は、可能性や必然性といった様相を諸可能世界への量化に還元せず、様相をそれ以上還元できない形而上学的にプリミティブなものとして位置づける立場である。プリミティブな様相の担い手として有力な候補のひとつは事態 (states of affairs) と呼ばれる対象であり、マイノングはこのような様相主義を積極的に擁護した一人である。本発表では、マイノングの事態論に基づく様相の理論を可能性と必然性に関して再構成し、非存在者を認容する立場としてのマイノング主義と合わせて、マイノング主義的な様相主義の現代的可能性を検討する。
  • 紹介予定のトピック (冒頭): 様相主義

19:05-20:00「存在一元論の可能性」

  • 発表者: 高取 正大
  • アブストラクト: 存在一元論(existence monism)とは、実在の中にはただ一つの具体的対象のみが存在する、と主張する形而上学的立場である。この立場は、常識や科学的知見と照らし合わせたとき直ちに困難に直面するため、分析哲学の伝統においては、顧みられることが極めて少なかった。とはいえそれでも、この立場あるいはそれに近縁な立場を支持する哲学者が全くいないというわけではないし、21世紀に入ってからの分析形而上学ではいくつかの事情から、存在一元論に言及される機会が以前よりも増えていると言える。本発表では、存在一元論にとっての主要な困難を解決するための、これまで検討されてこなかった種類のオルタナティブなアプローチを検討する。
  • 紹介予定のトピック (冒頭): 分析形而上学における存在一元論の検討
情報は順次更新いたします / プログラムは変更になる可能性があります

企画係

  • 繁田 歩
  • 小関 健太郎